南河内町上坪山 新堀橋

2680年 12月 1日 探訪

 此方は 【南河内町下坪山-上坪山 坪山橋】 依り二百米程栃木縣道四四號線舊道部分を西進した處、用水に架る橋であります。

 其ぱつと見の姿から、如何にも昭和卅年代と云ふ感じでありますが、其實如何でせうか。

 と云ふ事で此方、左岸側から見て行き度いと思ひます。
 新堀橋。

 直線的な意匠とは違ひ、少し上部が斜に成つた素敵な親柱であります。

 多分、新に開鑿された堀に架ると云ふ事での橋名なのでせうが、明治自體の古地圖では既に描かれてゐる堀でありますので、江戸時代にでも開鑿され度のでせうか。
 用水。

 河川名を期待し度のでありますが、單に用水でありました。
 高欄は混凝土管を一本使用しました意匠であります。

 では右岸側へ移動致します。
 新堀橋。

 是は銘板が兩岸で對稱でありますね。
 用水。

 親柱はちやんと橋臺に載つて居りますね。
 横から見ました處、混凝土T字桁でありました。
先づ間違無く拙の大好きなRCTでせう。

 扨、竣功年でありますが、肝心の下野市の橋梁點檢結果では不明の表記でありました。
して、航空冩眞で確認致しますと、昭和卅六年の航空冩眞では現在の姿に成つて居りますので、昭和廿二年以降卅六年迄なのは確實であります。
且つ、同樣の混凝土管が一本の例として 【眞岡市西田井、根本-八條 赤堀橋】 が昭和卅四年、上側が斜に成つてゐる例として 【上河内村中里 中根橋】 が昭和卅六年竣功でありますので、金屬製の銘板が附てゐる事等から考へても、矢張昭和卅五、六年頃竣功の橋と見てほゞ間違無いのでは無いでせうか。

 河川改修前からの田川の雰圍氣が樂しめると云ふ點でも素敵な縣道四四號線舊道の橋と云ふ事で、良い物見られたなと大滿足でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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