栃木市湊町 會橋

 此方は 【栃木市湊町 湊橋】 依り巴波川右岸側を北上する事約二百米、 【栃木市倭町-湊町、入舟町 倭橋】 依り四十米程巴波川右岸側を南下した所、入舟川に架る橋であります。

 はい、如何見ても此方も戰前橋と思はれますが、其實如何でせうか。

 と云ふ事で此方、左岸側から見て行き度いと思ひます。
 昭和七年七月架設。

 昭和五年から七年に掛ては"架設"を表記するのが流行だつたのでせうか。
 會橋。

 正字體良いでありますね。
流石と云ふか當然と云ふか、戰前橋ならではであります。
 高欄の意匠は湊橋と同樣であります。

 では右岸側へ移動致します。
 昭和七年七月架設。

 湊橋の親柱との意匠違ひは、笠石部分が二段か三段かと云ふ處であります。
 會橋。

 併し手荒く良い状態であります。

 因に讀みは「アヒハシ」でありました。
 横から見ました處、拱橋の樣な桁、と思つたのでありますが、何やら其奧にT字桁の樣な物が見えて居ります。
 入舟川の上流側から見ました處、普通の混凝土T字桁でありました。

 うむ、元々は斯樣に普通のT字桁だつた物を巴波川側だけ觀光の爲に拱橋の樣にしたのか、其共元から斯樣な状態に成つてゐたのかは謎でありますが、 良い橋が見られて手荒く滿足でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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