黒羽町南方 名稱不明木橋二本

2677年 2月 21日 探訪

 此方は 【黒羽町南方 下蛇木橋】 依り一キロ程手前、栃木縣道三二一號線を北上し乍左手に武茂川を見た時に架つてゐる木橋であります。

 多分に個人で架橋した物件だと思ふのでありますが、今と成つては珍しい木橋でありますので、取上て見た次第であります。
勿論橋名等は不明でありますし、竣功年度も不明でありますが、木橋が現存してゐて見られると云ふだけで手荒く素晴しいと思ふのであります。

 と云ふ事で、勿論渡つて見る等致しませんが、此方左岸側から觀察致し度いと思ひます。
 一寸見辛いでありますが、四本の木柱で出來た橋脚を持つ二徑間の橋であります。

 唯、此方左岸側の桁が歪んでゐる樣に見えますので、そろそろ架替時と云ふ處でせうか。
 一寸増感して右岸側の橋臺を見てみました。

 いやあ素晴しい、石積の橋臺でありますよ。
一體之で何年位使はれてゐるのでせう。
 此方右岸側も同樣であります。

 出來ればも少し近附て撮つて見たかつたのでありますが、足元が不安でありましたので此程度にして措きました。
 して、此方は 【黒羽町南方 六月橋】 の三百米程手前、五ノ澤に架る木橋であります。

 まあ此方も恐く個人架橋物件だらうと思ふのでありますが、殘念乍壞れた状態であります。

 グウグルのストリイトビウで見ますと、二六七三年の時點では未だしつかりとしてゐる状態でありますので、此處數年で斯う成つて仕舞つたと云ふ事でありますね。
 主桁の一本が落ちて仕舞つた爲に踏板も外れて仕舞つた、と云ふ處でせうか。

 今と成つては木橋の架橋技術も廢れて仕舞つたに等しいのでせうが、何方の橋も新に架橋し直して、木橋を後世に傳へて欲しいなと思ふ物件でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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