石橋町細谷 細谷橋

2681年 1月 12日 探訪

 此方は 【石橋町上古山 関沢橋】 依り三キロ半程姿川を下つた處に架る、國道三五二號の舊道側の橋であります。

 ぱつと見は可也モダアンでありますが、先づ間違無く一連の大規模な河川改修事業に因り架橋され度のだと思はれますが、其實如何でせうか。

 と云ふ事で此方、左岸側から見て行き度いと思ひます。
 細谷橋。

 昭和廿、卅年代を代表する意匠の親柱でありますが、其を花崗岩と黒御影石で作つてゐると云ふ、正に國道の橋と云ふ威嚴を感じさせて呉れます。
 何か墓石の樣な、とは云ひませんが、立派であります。
 親柱内側に橋歴、之は「板」とは云ひませんよね、工事目録で良いのでせうか、彫つて有りました。

 昭和四一年三月竣功でありますね。

 正直、も少し古い、昭和卅年代の物件かと思ひましたが意外と新しいでありますね。
 姿川。

 貼附物では無く一枚物の石で出來てゐる、且つ缺損が未だにほゞ無いと云ふのも凄いであります。
 高欄は後年に成り更新された物の樣でありますが、地覆がほゞ竣功當時と變はら無い高さの儘で改修されてゐるからでせう、違和感は感じません。

 元の姿は多分、関沢橋と似た樣な感じだつたのでは無いでせうか。
 排水桝は関沢橋と同樣の物でありました。

 では右岸側へ移動致します。
 細谷橋。

 兩岸で對稱配置の銘板は時代的特徴でありますね。
 姿川。

 斯うして見ますと、幅員も立派な物であります。
 横から見ました處、是は美しいRCTの連續桁の樣でありました。

 桁、橋脚共に型枠跡が素敵であります。
 橋臺部分。

 牀版が水平に出てゐるのは元からなのでせうか、此は之で格好良いであります。

 耐震補強は施されて居りますが、元からの姿の樣であります。
 支承。
 RCTの美しい連續桁。

 【眞岡市飯貝 花ノ木橋】 初め 【鹽原町金澤 堰場橋】【日光市日光、清瀧-清瀧和之代町 和之代大谷橋】【藤原町藤原-川治 川治橋】 等連續桁を何本か見て來ましたが、其中でも可也美しい方では無いでせうか。
拙的には手荒く綺麗な橋だと思ひました。

 いやあ、良い物見られて手荒く滿足でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

戻る