宇都宮市徳次郎町-田野町 國道二九三號舊道ト前身ニ當ル道 【其六】

2673年 10月 7日 11月 18日 探訪

 【其五】からの續きであります。

 【現在地】

 良い道路風景であります。

 此矢張丁度良い丘の上を、自然に沿つた形で道が通つてゐるのが素敵であります。

 して、先に見えます大きな建物は小學校なのでありますが、此方舊道には歩道が無い物でありますから、 現役時代には大人も子供も夫々、結構怖い思ひをしたのでは無いでせうか。
 此邊から左右に折て贖買を緩和しつつ丘を降りて行きます。

 併し丘の麓の學校何て素敵でありますなあ。

 否、別にだからと云つて兵學校を思ひ出し、ましたよ實際。呵呵
 流石に學校の入口迄は歩道が在るのでありますね。

 何か、土地の區切方が、元々の道を想像させて呉れまして素敵であります。

 其に又、良い曲線具合であります。
自動車で來ても樂しさうでして。
 下り切つた處が交叉點の樣であります。

 して、今度は矢張少し折乍、少し標高を戻し乍進む樣であります。
 と、其前に左折して舊々道部分を見に行くと致しませう。

 御覽の樣に、何時頃の物か分りませんが、左へ向ふ側線が引かれてゐた樣であります。

 まあ、舖裝を見てゐると色々とアレなのでありますが、不取敢細かい事は氣にし無い樣に致しませう。
 では、いざ舊々道へ。

 と云つても、上の寫眞やも一つ上の寫眞でも見えて居ります、ほんの一寸の部分なのでありますがね。

 勿論、入つて直に右折であります。

 多分、其で桝形と成つてゐたのでは無いかと推察致します。
 はい、と。

 曲り具合から察しますと、此方側が主體では無いと云ひ度い樣な感じであります。
 未舖裝の部分こそ、完全オリヂナルと云ふ處でせうね。

 ええ、勿論ちやんと踏締めて通りました。

 と云ふか、何で之だけの部分が舖裝され無かつたのでせうか。
矢張此所にも直交の法則が適用されてゐる爲なのでせうか。
 合流後はまあ、至つて普通の道であります。

 但し側溝の蓋が古、と云ふ處が歴史的物件と云ふ處でせうか。。
 但し何故か此處、栃木県木材業協同組合連合会の辺から廣く成り、或る意味歩道が作れさうな程の幅員であります。

 唯、右手の廣がつてゐる部分は元々の線形の痕跡でせうかね。

 【其七】に續く。

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