2674年 3月 11日 探訪
【其三】からの續きであります。 【現在地】 嗚呼、兩側に堀、良いでありますね。 斯う云ふ眺めが舊道ならではの味はいだらうと思ひます。 併し舊道に入つてからはずうつと、素敵な線形であります。 |
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嗚呼、斯う云ふ何氣無い道の分岐の廣がり具合とか敷地の取られ方とか、全てが素敵であります。 | |
此處の砂利の土地つて一體元々は如何だつたのでせう。 明治の地圖では現在の線形とほぼ同一でありますが、若かして江戸時代頃迄は此處で桝形だつたのかなあ何て考へて仕舞つたりでして、實に面白いのであります。 |
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【現在地】 扨、前に見えて居りますのは現在の栃木縣道一五六號線との交叉點でありますが、其舊道は、手前の左から合流して來る道であります。 此處で桝形を描き、信號機の部分迄行つてから右に折てゐたのが元々の道筋だつた樣であります。 併しずうつと氣持ち良い線形が續きます。 |
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素敵な橋、 【古川橋】 を渡つて進みます。 | |
此木は何でせう、櫻でせうか。 元々の河川の位置はも少し先、丁度左に折て見え無く成つてゐる邊だつた樣でありますが、新道が出來ると同時期の區畫整理と云ふのか農地整理と云ふのか、 と同時の河川改修で今の位置に成つた樣であります。 でありますので、此木も後から植ゑられた物なのでせうが、景色に花を添へてゐる樣でありますね。 |
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さう、丁度今道路に成つてゐる手前、標識やカアブミラアの邊が元々の川の位置だつた樣であります。 でも面影は皆無でありますね。 大都會ぢや無くても斯う成るのかと云ふ感じであります。 |
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良い道に良い景色。 自動車がほとんど通ら無いので快適な舊道萬歳と云ふ感じであります。 先の方、道路右手に見える石碑、何時も通るからと何時も寫眞を撮つてゐ無いと云ふ失態は内緒であります。 |
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右手から合流する道、之も後から作られた道の樣であります。 元々は細い畦道で、方向も現在とは違ひ、丁度丸く右に分岐が始まる邊から、電柱の方向に伸びてゐた樣であります。 |
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此御店屋さんの横、現在道が左手から合流して來る處にも川が在つたと云ふ面影は皆無であります。 當然橋も架つてゐたのでありますが、現地ではさう云ふ面影は一切在りませんでした。 【其五】に續く。 |