矢板市長井-藤原町藤原 栃木縣道六三號線舊道 【其五】

2676年 1月 1日 探訪

 【其四】からの續きであります。

 【現在地】

 之でも直隣には現道が通つてゐるのでありますが、其方の音は一切聞こえて來ません。

 尤も、實際に自動車はほとんど走つてゐ無いのでありますがね。呵呵

 併しまあ、其程歩き辛い譯でも無く、かと云つて快適に歩ける譯でも無く、程良い廢道歩きが樂しめてゐると云つた處でせうか。
 地形に逆は無い樣に進みますが、肝心の曲線部分にはガアドレイルが無いと云ふのは如何なのでせう。

 現状では一切關係無いでありますがね。
 如何やら路盤が露出してゐる部分が在る樣であります。
 砂利道かと思ひましたら、如何やら舖裝はされてゐた樣であります。

 尤も、ダムの手前でも舖裝が確認出來て居りますので、全般的に舖裝されてゐたのでせうね。
 其先は隨分と荒れてゐる樣であります。

 否、地球が囘復し始まつてゐと云ふべきでせうか。
 一應、誰かが通つてゐるのか、然程苦に不成に通れる部分は御坐いますが、此跡が人のなのか獸のなのかは何共判斷に迷ふ處であります。
 して、面倒かなと思つた矢先に斯う云ふ具合に開けて來るのでありますよね。
 中々に良い雰圍氣でありますし。
 【現在地】

 此處は舖裝の路盤がしつかりと確認出來ますが、其と同時に落石が在るのにも驚きであります。

 さう云ふ斜面には見え無いのでありますが、矢張山は山なのでせう。
 名稱不明の澤を囘り込む部分が近く成りましたら、再びガアドレイルが現れ、と思ひましたが支柱だけが殘されてゐる状態でありました。

 して、何か樣子がアレでありますね。
 と思ひましたら、道幅の半分程迄崩落して居りました。

 藪で斜度が何れ程か分りませんでしたが、可也の急斜面の樣であります。
 殘された側のガアドレイルの内一本は無殘な姿に成つて居りますし、大きな落石も御坐います。
 と云ひますか、視界が開け無いのもそろそろ飽きて來ました。
 今日は元旦だと云ふのに何を遣つてゐるのでせう、拙。
 何か柵、と云ひますか何かの入口だつた樣な部分が在るのでありますが、當然の樣に何だつたのか不明であります。
 合流點は未だなのでせうか。
 と思ふと歩き易い部分が出ると云ふ繰返しであります。

 但し落石は所々御坐います。
 倒木も撤去する意味無いでありますしね。
 やつと現道のガアドレイルが見えて來ました。
 でも油斷は禁物、復崩落して居ります。
 おや、隨分と路盤の高さが違ふ樣に思ひますが、如何接續してゐるのでせうか。

 併し此處で初てみましたね、路盤に結構な太さの木が生えて居りますのは。

 【其六】に續く。

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