矢板市長井-藤原町藤原 栃木縣道六三號線舊道 【其四】

2676年 1月 1日 探訪

 【其三】からの續きであります。

 【現在地】

 路盤から草生してゐ度り枯枝が落ちてゐ度りは致しますが、可也歩き易い状態であります。
 まあ多少はアレでありますが、斯うして自然に還つて行くのかなと思へば致し方無い事であります。
 自然な儘の法面と落石が良い感じであります。
 すると、此處から斜度がきつく成りました。
 して、此處で初てガアドレイルが現れました。

 良く見ますと現在の物と同一でありますので、昭和五十年頃以降に施工された物の樣であります。
 結構高度を稼ぎますね。

 と云ひますか、何やら眼前の樣子がアレであります。
 之又立派な木が倒れて居ります。

 が、其だけでは無く道の樣子もアレでありますかね。
 矢張崩れて居りました。
道幅の半分程度は持つて行かれてゐるでせうか。

 其程崩れる樣な場所には思へ無い感じの斜面でありましたが、矢張山は油斷禁物と云ふ處でせうか。
 して、此處で初て分る舖裝されてゐたと云ふ事實。
 其先、廣く成つたかなと思ふと同時に終りも見えました。
 金網越しに堤體を見て終了であります。

 此處から暫く、元の栃木縣道六三號線はダムの底に姿を消して仕舞ます。
 【現在地】

 消失地點から一キロ程、林道の入口部分に舊道の痕跡が現れました。
 多少は現道の整備の爲に其幅員を削られては居りますが、其也には殘つてゐると思はれます。
 舊道は山に對して素直であります。
 して、現道に合流、と云ふ譯では無ささうであります。
 横切ます。
 して、地形に逆は無い樣にして曲ります。
 さうして、再び横切ます。
 現道が若干低い樣であります。
 【現在地】

 扨、反對側は現道との高低差を解消する樣に繋げられて居りますが、道路の状況は如何成つてゐるのでせうか。
 ま、まあ、御約束で電柱が殘つて居りますし、舖裝も其儘見え度り致して居りますので、きつと電力會社の方々は點檢等で入つて來てゐるのでせう。

 と云ひつつ、如何見ても廢道でありますよね。

 【其五】に續く。

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