矢板市長井-藤原町藤原 栃木縣道六三號線舊道 【其六】

2676年 1月 1日 1月 3日 探訪

 【其五】からの續きであります。

 【現在地】

 ガアドレイルを再利用したであらう土留が見えますが、之は元の路盤に可也土盛をしたと云ふ證でせうか。

 と云ひますか、之つて合流する事無く分斷されてゐると云ふ事でせうか。
 案の定、舊路盤は現道の法面に飮み込まれる樣に消失して居ります。

 高さにして二米以上、否、三米程有りますかね、隨分と變へたなと云ふ感じであります。
 【現在地】

 現道に登つて見ましたが、當然の如く舊線形の痕跡は御坐いません。
 斯うして振返つて見れば、舊線形が山中にひつそり佇んでゐるのが分ります。
 【現在地】

 其手前、【其五】の部分は斯う云ふ具合に途中で電線が現道に來て仕舞ので、途中から荒れてゐるのだと分りました。

 多少とは云へ、時々は人の往來が有るのと無いのでは隨分と違ひが出る物であります。
 【現在地】

 では先に進みませう。

 此處の道端には舊線形部分が殘つて居りました。
 【現在地】

 して、此處、電線の進む方向がアレなのであります。
 方向的に此方、現道依り若干左手の方であります。
 はい、在りました。
 と云ふ事で、現道の路盤に埋つて仕舞處から舊路盤が覗き始つてゐる部分に降りて來ました。

 高低差にして約三米と云つた處でせうか。
 "縣"を期待しましたのに"県"でありました。
 落葉や枯枝が堆積してゐるとは云へ、結構良い状態の廢道なのでは無いでせうか。

 尤も、電線の點檢やら何やらで多少の人の往來が有るからこそなのでせうが。
 とは云へ、時々垣間見られる舖裝や電信柱が無ければほぼ林道でありますが。
 して、何時も思ふのでありますが、之つて自然になのでせうか、其共人爲的になのでせうか。
 で以て、謎の大量の落石であります。

 直隣は現道でありますので、斯う云ふ落石が起こりさうな斜面では無いのでありますが。
 其先を見ますと、矢張人爲的な進入禁止措置と云ふ事なのでありますかね。
 さう斯うしてゐる内に合流でありますが、若干路盤の高さに違ひが有る樣であります。
 此邊で消失してゐると云つた方が適切でせうか。
 まあ、何と無くの雰圍氣は御分り戴けるでせうか。

 と云ふ事で、現道を横斷致します。
 【現在地】

 此方、進入防止柵が無ければ、もう道だと逆に氣附れ無いと思ふのでありますが、如何でせうか。
 矢張微妙に高低差が違かつた樣であります。

 して、廢道らしい風景と云ふ感じでありますね。

 【其七】に續く。

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