上河内村今里-鹽谷町上平 栃木縣道六三號線舊道 【前篇】

2673年 7月 1日 探訪

 【現在地】

 宇都宮市街地方面から栃木縣道六三號線(通稱田原街道)を走つて來ますと、今では御覽の樣に直進が當り前に成つて居ります今里交叉點でありますが、 元々は先づ皆右手に直角に曲つてゐた交叉點でありました。

 何しろ、元々は其方が縣道指定の道路でありましたから。

 其が現在ではバイパスが出來て直進する樣に成りまして、案内板もさう云ふ表記に成つて仕舞ひましたが、地圖で見ますれば舊道側も未だ縣道指定の儘であります。
だつたら、今囘舊上平橋跡迄上河内側から行つて見ようと思ひましたので、だつたら其舊道部分を全て辿つて見ようと相成つた譯であります。

 と云ふ事で、いざ參りませうか。
 曲つて直ぐに少しずつ下ります。

 此邊りが御羽黒山(神社が在るからか、地元では"御"を附て讀んで居ります)の麓と鬼怒川の氾濫原との境でありますかね。

事實、眼前には西鬼怒川が在るのでありますが、其廣大な鬼怒川の氾濫原をも少し活す爲に西鬼怒川を開鑿したのでは無いかなと推察する次第であります。

 さうして、此段丘添ひを南下して行きますと、赤崖と呼ばれてゐた處が在つたりしますので、一旦暴れ始まつた其々の鬼怒川の威力は御察し下さいと云ふ處でせうか。
 して、西鬼怒川を渡河致します。

 渡る橋は此方、 【愛宕橋】 であります。

 併し、渡る河川が鬼つて何と云ひますか、實際。

 丸で何かの物語の樣でありますよ。呵呵
 全體的に低い土地でせうか。
不取敢今里交叉點からは五米程下つてゐる樣な感じであります。

 降雨時の水捌に問題無ければ良いのでありますが。
 道路部分だけ土盛されてゐるのか、其共高い部分に道路を通したのか、何方なのでせう。
 昔乍の道の御約束通り、集落内は折る樣に進みます。
 田園地帶に出ますと、長閑且つ雄大な風景が廣がります。
 此方の交叉點を左に、結構鋭角に折て行きます。

 因に、此方の 【上河内村下小倉 國道二九三號舊道 【後篇】】 新幹線下の交叉點、彼處を右に折て進んで來ますと此交叉點に出て來るのであります。

 併しほぼ白看と化してゐる案内板、一體何が如何成つて此處迄遣れたのでせう。
 惡線形と云へば惡線形かな共思へる線形であります。
 うん、結構囘り込みます。
 道に添ふ様に流れてゐた堀は此處で蓋をされ、歩道として機能して居ります。

 【中篇】に續く。

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