栃木縣道三四一號線ノ前身ニ當ル道 【最終囘】

2673年 3月 12日 探訪

 【其六】からの續きであります。

 【現在地】

 凄い大木であります。

 併し此處、屋敷の周りに堀つて凄いであります。
多分元の領主の屋敷か何かかなと云ふ感じなのでありますが、實際の處如何なのでせう。

 して、其入口の橋も風情有つて素敵過ぎますし、更に塀もへえと唸り度く成る雰圍氣滿點であります。

 其先、 【五領橋】【井沼橋】を渡つて進みます。
 井沼橋を渡りましたら左折し、栃木縣道一七六號線とは御別れであります。
 嗚呼、昔乍の線形と云ふ感じで素敵であります。
 流石に昭和五十年代前半頃迄主要道路だつただけに中央線の跡が殘つてゐますし、側溝の具合等、如何にもな感じで素敵あります。

 其の先の左に折れる處が現在の線形との分岐點であります。
 さう、元々はもつと右側へ緩く曲つてゐたのであります。
 でありますが、現在では現道の栃木縣道三四一號線が出來た事と、圃場整備と云ふのか土地改良と云ふのか、に因り消失して居ります。

 此處から先、眞正面のS字カアブの坂へ向かつてゐたのであります。
 と云ふ事で、現存してゐる市ノ堀用水の橋の袂迄來ました。

 因に、此方の舊線形の部分の橋でありますが、初期の古ガアドレイルで分る樣に、昭和四十五年前後頃に架橋された物件の樣であります。
其が十年間使はれたか如何かの内に舊道落ちして仕舞ふとは、一寸勿體無い氣がし無いでも無いでありますが、まあ所詮其な物なのでせう。
 現道との合流部分であります。

 併し如何やら、此途切れた舊道でありますが、元々は舊々道のバイパスだつた樣なのであります。
 元々の線形的に云ひますと、現道の市ノ堀用水の橋とほぼ同じ位置に元々は橋が架つてゐた樣でありまして、多分其が線形、幅員的にアレでありましたので、 昭和四十五年前後に舊道側の橋をバイパス的に作つた。
併し昭和五十年代前半頃に現在の縣道三四一號線が出來たので、舊道のバイパス部分は其役目を終へた、と云ふ處の樣であります。

 まあでも舊道散策を樂しむと云ふ點では滿足出來る道でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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