黒磯市板室 鷹の巣隧道

2679年 7月 15日 探訪

 此方は 【黒磯市板室 白銀橋】 の直西隣に在る、廢道化した栃木縣道二六六號線舊道部分の隧道であります。

 普段拙は此處を通る時はほゞ夜間が多かつたので、十年程前ネツト上で其存在を知る迄は氣附ませんでした。
して、まあ、今囘念願の訪問と相成つた譯でありますが、其實如何でせうか。

 とは云へ、隧道は未だ未だ專門外でありますので、輕く見る程度であります。

 ま、御覽の通り距離的には然程では御坐いません。
 鷹の巣隧道

 黒御影石で出來た扁額が附て居ります。

 トンネルでは無く隧道と云ふ邊、多分白銀橋とほゞ同年代の竣功なのでは無いでせうか。
 馬蹄形、で良いのでせうか。

 距離的には多分百米無い程度だと思ひます。
 型枠の跡からも、昭和卅年代迄の物だと思はれます。
 板室側に出ました。

 いやあ、たつた之だけでも、照明無し通行する人一切無しの廢隧道だと思ふと、結構緊張致しました。
 鷹の巣隧道。

 混凝土のゝつぺりとしたポオタルでありますから、高度經濟成長期頃からの物件で間違無いかと思はれます。
 隧道在る處其横に舊道在り、と云ふ事で、其横に何か道らしい處を見附ましたので、行つて見る事に致しました。
 當然と云へば當然でありますが、あつさりと現道に出て仕舞ました。呵呵

 さう、ほとんど隧道への土被が少い状態で殘つて居りますが、多分其は現道が出來る時に可也削られたからでは無いでせうか。
だつたら解體して仕舞へば良い共思ひますが、多分其處迄經費を掛る迄も無いと云ふ事で、今の姿の儘現存してゐるのでは無いでせうか。

 まあ、或る意味好事家には有難い場所と成りましたね。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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