眞岡市臺町-田町 城山橋

2677年 1月 24日 探訪

 此方は 【眞岡市田町 靜風橋】 依り行屋川を百五十米程下つた處に架る橋であります。

 ぱつと見で御分りの通り人道橋でありますし、如何にもバブル物件と云ふ感じでありますが、 さう云ふ時代に公園への入口と成る橋の見榮を良くし度かつたと云ふのも分ら無くも無いでありますが、作られた御洒落感つて如何なのでありますかね。
まあ良いや。

 と云ふ事で、斯う云ふ見た目には一切興味は御坐いませんが、實は下部構造に取上た祕密が御坐いますので、まあ此方右岸側から見て行きませう。
 城山橋。

 はい、如何にもバブル的と云ふか、現代的な意匠でありますね。
 昭和52年8月竣工。

 成程、竣工は思つた程新しい譯では無い樣であります。

 と云ふ事は、此等の銘板も元々はガアドレイル高欄にでも附てゐたのでせうか。

 では左岸側へ移動致します。
 城山橋。

 まあ別に冩さ無く共アレでありますが、一應掲載して措きませう。

 高欄、基本的に金屬製で其處に木目調の塗裝が施されてゐる樣であります。
 行屋川。

 川面の傍に遊歩道が在り、御近所の方の散歩路に成つてゐる樣でありました。
實際に歩つて見ますと、中々に良い雰圍氣でありました。
 横から見ますと、普通の鈑橋に御洒落な覆を地覆迄附た樣であります。

 が、肝心なのは其處では無く、橋脚であります。
 さう、何か御洒落な模樣が施されて居りますが、立派な尖頭型なのであります。

 而も桁が減込でゐる樣な状態でありますから、元々在つた橋脚を改修して、現在の桁を載せる樣にしてゐるのでは無いでせうか。

 多分此程度の川幅でありましたら一徑間で十分間に合ふ程でせうから。
 橋臺の支承部分を見ましても、少し混凝土が盛られて居りますので、元からの橋臺を再利用してゐるのは間違無いと思はれます。
して、多分、元々は二徑間の混凝土牀版橋が架けられてゐたのでは無いでせうか。

 扨、では元々の橋の竣功年でありますが、之がさつぱり分ら無いのであります。

 多分でありますが、先述しました靜風橋と同年代、若くは尖頭型全盛の戰前、大正頃から昭和初期の物件だつたと云ふ感じでせうか。
不取敢航空冩眞では昭和廿二年から昭和五十年迄は同一の橋に見えますので。

 併しまあ、斯う云ふ具合でも尖頭型の橋脚が見られると云ふのは良いでありますね。
假令其が歴史的物件かも知れ無いと誰も氣附無かつたとしましても。

 以上、御附合有難う御坐いました。

戻る