黒羽町須賀川 名稱不明橋

2677年 3月 7日 探訪

	此方は 【黒羽町須賀川 市場橋】 依り百米程大道澤川を下り、押川に合流する直前に架る橋であります。 　一見、別段取上る程の物件でも無いと云ふ感じでありますが、横から見た時の姿が珍しく、思はず結構な年代の物だらうと思ひましたので、冩眞に收めた次第であります。 　と云ふ事で、此方左岸側から見て行きますが、御覽の樣に親柱は存在致しません。
	さう、薄い牀版橋だらうと思つてゐたのでありますが、御覽の樣にT字桁に見える樣な物件なのであります。 　して、多分にT字桁では無く牀版橋だらうと思ふのでありますが、斯う云つた規模の橋では珍しい部類に成るのでは無いでせうか。
	で以て、橋臺の作りも立派でありますし、護岸の石積も中々に立派な佇ひであります。 　多分に昭和卅年代の物件なのでは無いかなと思ふのでありますが、年代、橋名共にさうだと分る物が無かつた物でありますから、 栃木縣道十三號線の新道が出來た頃合で河川改修も行ひ、斯う云ふ姿に成つたのだらうと推察致します。
	右岸側の袂には文化五年に建立されました馬頭觀世音が在りますが、元々の街道筋は此近邊だつたのでせうか。 　と、一寸不思議に思ひ古地圖を見てみたのでありますが、まあ、多分さうだつたのかも知れ無い、と云ひますか何と云ひますか、 此方に關しましても斷定出來る程の物は見られませんでした。 　まあ、形式的に餘り見無い物件でありますので、何れにせよ此儘の姿で出來る限り殘つてゐて欲しい物件だなと思ひました。 　以上、御附合有難う御坐いました。

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