上三川町西木代 木の代橋

2677年 9月 5日 探訪

 此方は栃木縣道一五八號線、通稱辰街道を南進し、上三川町に入つてから三百米程の處、谷川に架る橋であります。

 見附ましたのは御約束のぐうぐる航空冩眞、さうしてストリイトビウで、であります。

 何と無くですね、舊街道絡みなら古い橋が在りさうだなと暇な時間に航空冩眞を眺てゐるのでありますが、矢張其らしい年代の物件は發見出來るのであります。

 と云ふ事で現地に來た譯でありますが、如何にもな年代の物件と云ふ感じで素敵であります。
今なら絶對に危險過ぎると云はれさうな高さの高欄が其儘ですとか、何時改修されても不思議では無い状態でありますが、未着手の儘の姿を見られたのは幸運でありました。

 と云ふ事で此方、左岸側から見て行きます。
 親柱は無く、高欄の柱にも無記名の儘であります。
 此方上流側も同樣であります。

 と云ひますか、交通量が可也多い道路なのでありますが、柱の状態は手荒く良い儘であります。
 高欄は鐵管を一本使用しました意匠であります。

 斯う云ふ意匠、何と無く此方 【高根澤町桑窪 名稱不明橋三本】 の一本目に近い物を感じますので、竣功は昭和卅年代と云つた處でせうか。

 では右岸側へ移動致します。
 まあ矢張無記名であります。
 當然同樣に、であります。
 横から見ました處、之は牀版橋と云ふ形式でありますね。
と云ひますか、川面に隨分と近い高さに架橋されて居ります。

 扨、竣功年でありますが、平成廿七年の栃木縣の橋梁點檢結果を見ました處、昭和廿八年の物件でありました。

 航空冩眞でも確認して見たのでありますが、如何やら此方の道路自體がさう云ふ年代に建設された樣でありますので、其時に出來た物件の樣であります。

 まあ、斯う云ふ状態でありますし、交通量の觀點からも何時改修、擴幅されても不思議では無いと思ひますので、此年代の一つの指標に成る樣な儘の物件を見られたのは幸ひでありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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