上河内村中里-宇都宮市馬場通四 栃木縣道六三號線 通稱田原街道舊道 【最終囘】

2673年 11月 19日 探訪

 【其八】からの續きであります。

 【現在地】

 此處、本當は眞直に改修し土かつたのでありますが、さうは上手く出來無かつたと云ふ處なのでせうか。

 併しビルヂングが不釣合な景觀の樣な氣がし無いでも無いであります。
 之は桝形、とは云は無いのでせうね。
 良い建物も殘つて居ります。
 二股分岐でありますから、一瞬狹い方が元々の道かと思ひましたが然に非ず。
此處は道形に右手へ進みます。
 右手に見える森は八幡山公園でありますが、噂では此下邊迄大谷石採掘の坑道が來てゐると云ふ事であります。
 舊街道だからとは云へ、結構左右に曲つて居りますね。

 と云ふか、曲り過ぎの樣な機が致します。
 正面に見えるは宇都宮タワア、と思ひきや、宇都宮TDビルヂングと云ふ建物でありました。

 關係有りませんが、木戸つて好きであります。

 て、右手の疉屋さん、何と創業明治卅八年ださうであります。

 と云ふ事は、此處の通りも其頃か其以前から在ると云ふ事でありますね。
 して、縣廳前通りとの交叉點で大曾通りは御終であります。
が、元祖田原街道の道筋はも少し先、市内大通り迄行くのでありますので、辿つて仕舞ひます。

 因に此處の交叉點、向つて手前右角に宇都宮中央警察署塙田派出所が在つたのでありますが、久々に來て見れば更地に成つてゐて驚きました。
 【現在地】

 其では赤門通と云はれてゐる部分を進みます。

 一高は宇都宮には無かつたと思ひますが、何處の赤門を指して附られた名なのでせう。
と思ひましたら、交叉點の處に慈光寺と云ふ御寺が在りまして、其處の門が赤い處から附た名の樣であります。

 と云ひますか、此方元々參道だつたのでせうか。
 完全に市街地であります。

 して、勿論長靴の儘で來てゐるのでありますよ。
 扨、正面にパルコを見る交叉點で大通りに接續して、田原街道を辿る旅は終了であります。

 まあ、元々競輪場通りも此通りとの接續する邊迄しか無かつたとか、宇商前通りも昭和卅年代に成つてから出來たとか云つても信じ難いでせうが、 其だけ戰後に成つてから街の原型を留め無い程發展して來たと云ふ事でありますね。
良いのか惡いのか分りませんが。呵呵

 と云ふ感じが田原街道の舊道でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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