宇都宮市大谷町 名稱不明橋 【二】

2673年 11月 18日 探訪

 【宇都宮市大谷町 大谷橋】 から姿川を遡る事約三百米、小徑を入つて行つた處に架る物件であります。

 完全に里道と云ふ風合ひで、可憐な佇ひが規格橋とは云へ良い感じであります。

 併し之、此規格橋が架る以前は木橋だつたのでせうが、多分に嵩上されて現在の橋に成つたのだと思はれますが、 其法面が大谷石で施工されてゐると云ふのが如何にもと云ひますか流石と云ひますか豪快と云ひますか、大谷らしい感じが手荒く致しました。

 先づ他では見られ無い光景では無いかと思ひます。

 と云ふ事で、此方左岸側から見て行きます。
 うん、之は人道橋でせうね。

 之を輕自動車で通れと云はれても手荒く嚴しいのでは無いかと思ひます。

 とは云へ、何か轍が附てゐる樣にも見え無くも無いであります。
 だつてほら、幅員は之だけでありますから。

 其に、其先は一段と道が細く成つて居りますので、360cc時代の輕自動車でもぎりぎり位では無いかなあと云ふ感じなのであります。

 まあ、其處迄無理して通る人等居無いでせうが、實際。

 因に、ガアドレイルを固定してゐる螺旋は+でありましたので、古初代の角柱でも晩年の頃(多分に昭和四三、四年頃)の物件でせうか。
 御約束の規格物鈑橋でありましたので横面に會社名が書かれてゐるかなと思ひましたが、殘念でありました。

 併し此處も大谷石の護岸とは凄いであります。
但し最初の 【宇都宮市大谷町 名稱不明橋 【一】】 邊と構造、風合が違ひますから、施工年代がずいぶんと違ふのだと思はれます。
 併しまあ、此積方と綺麗さからしまして、實は結構觀光地的景觀としての目玉だつたのでせうか。

 但し此場所に來る觀光客が居ましたら、其は其で凄いと思ふのでありますが。

 併しまあ、錆てゐるとは云へ、ガアドレイル自體は變形も無く綺麗な儘の状態だと思ひます。
 之は支承では無く、厚手の鐡板で高さ調節されてゐる、と云ふ事でありますよね。

 ううん、何と無く桁に文字が書かれてゐる樣に見え無くも無いのでありますが、判讀不能であります。

 と云ふか、間違つても落書ではありませんよね、之。

 まあ、落書だとしますれば、斯う云ふ處に書いて一體誰得、と云ふ感じでありますが。

 併しまあ、斯う云ふ可愛い物件が在ると云ふのは良い發見でありました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

戻る