高根澤町太田 井沼新橋

2673年 4月 16日 探訪

 序でなので、探訪時には休工中でありましので未成状態の新橋も見て行きます。

 何かもう全てが違ふつて感じであります。
之が約五十年の技術の進歩と云ふ處でせうか。
一徑間だわカアブしてゐるわ、當然傾斜も附いてゐるわで、高欄も銘板も手荒く近代的つて感じであります。

 と云ふ事で、左岸側からであります。
 此方は井沼新橋でありますか。

 排水桝は路盤では無く横に成り、其前の丸い點は何の爲なのかとか、違ひが有過ぎて分りません。
 此内側の窪みは排水の爲に設けられてゐるのでせうか。

 と云ふ事は、透水性舖裝にして此處に雨水を集め、横の排水桝から排出する、と云ふ構造なのでありますかね。
 井沼川。

 橋臺側の欄干との接合も綺麗であります。
 此位舖裝を盛る、と。
 いぬましんはし。

 成程、濁ら無いで「はし」でありますか。

 濁りも立派な日本語文化だと思ふのでありますが、之も最近の流行でありますかね。
以下省略。
 いぬまかわ。

 一寸待て、直隣の舊橋の袂には「いぬまがわ」と案内板が在るのでありますが。

 大體ね、斯う云ふ事で中途半端に本來の日本語云々するのであれば、ちやんと正假名遣ひ迄戻した方が良いと思ふのでありますよ。

 「ゐぬまがは」とした方が本來の名稱なのでは無いかなあと思ふのでありますが。
 曲線を描く爲、上流側と下流側とでは此だけ高欄の長さが違く成るのでありますね。

 併し、斯うして見ますと實際には一徑間でありますのに、橋脚附の二徑間の橋に見えて仕舞ます。
と云つても、少しさう狙つて撮つて見たのでありますが。呵呵

 して、今氣附たのでありますが、既に工事銘板は取附られてゐるのでありますね。
何だらう、何時竣功に成つてゐるのか手荒く氣に成るのでありますが。
完成前だと云ひますのに。
と云ふか、其に間に合はせるの、でありますね。

 まあ、良い物見させて戴きました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

戻る