市貝町多田羅-市塙 小貝川橋

2675年 8月 3日 探訪

 栃木縣道一六三號線が小貝川を渡る橋であります。

 以前に紹介しました 【市貝町市塙 小貝川大橋】 依り一キロ程下流側に位置する橋であります。

 まあ、えゝ、逆傾斜意匠の親柱から大凡の年代は御察し下さいと云ふ處でありますが、其な事云はず不取敢右岸側から見て行きませう。
 小貝川橋。

 逆傾斜な上に斜橋でありますので、此親柱、形成するのに型枠組むのが結構大變だつたのでは無いかと想像して仕舞ます。
 小貝川。

 流石に直線部分の親柱は状態が良いでありますね。
 工事銘板、擴大して撮れば見えるだらうと思ひましたら、當てが外れました。

 最初は下に降りよう共思つたのでありますが、結構な崖と云ふか、混凝土の護岸と云ふ依り擁壁的な部分から降りる術が見當ら無かつたので、 まあ夏場と云ふ事も有り斯う云ふ具合なのでありますが、多分に昭和四二から四六年の間に架けられたに違ひ無いだらうと云ふ事で良いでせうと云ふ事にして措きます。
 斯う云ふ高欄から察しますに、昭和四三年頃の樣な氣も致します。

 竣功當時物と思ふ伸縮裝置が素敵であります。
 結構な川幅が在ると思ふのでありますが、一徑間の鐡桁で架橋されて居ります。
だからなのか、結構厚みの有る鐡桁でありますね。

 と云ひますか、二等橋では無く一等橋なのでせうか。
工事銘板が見え無かつたのでさつぱり分りません。

 では、左岸側へ移ります。
 小貝川橋。

 見事に手振して居りますね。呵呵

 だつて、暑かつたのでありますもの。
 小貝川。

 うゝむ、殘念でありました。
何處かに(親柱内側とか一箇所の銘板とか)竣功年を明示されてゐやし無いかと期待したのでありますが、左右兩岸對稱でありました。

 まあ、航空寫眞で確認致しますに昭和四二年迄は舊線形に舊橋の樣でありましたので、其以降なのは確實な氣が致しますが。

 其と、舊橋の痕跡も探して見たのでありますが、其方も見當りませんでした。
 して、一年程經過してから再訪して見たのでありますが、今囘は工事銘板が見られました。

 さう致しましたら、昭和四七年竣功でありました。
其と、一等橋でありましたね。

 何か、大凡豫想通りと云ふ依りも、思つた以上に後年の物だつたのだなと云ふのが意外でありました。

 多分、逆傾斜の親柱では最晩年の頃と見て良いのでは無いでせうか。

 まあ、さう云ふ點でも良いもの見られました。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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